カンボジアに学校をつくるプロジェクト

カンボジアに建てた
「淑徳与野なでしこスクール」

淑徳与野なでしこスクール
高校2年のアメリカ修学旅行のマイレージや文化祭での収益を寄付して建設した、カンボジアの「淑徳与野なでしこスクール」

NPO法人「JHP・学校をつくる会」の活動を支援

本校では、心の教育の観点から、文化祭での収益や、修学旅行の際に発生する航空会社のマイレージを、NGOなどの団体に寄付する活動を行ってきました。2008年度からは、「JHP・学校をつくる会」の活動に協力し、カンボジアに学校を建設する事業に取り組みました。そして2010年3月、スヴァイリエン県のチッダイ中学校に新校舎を建設、「淑徳与野なでしこスクール」と名づけて寄贈しました。

支援活動を始めて16年目。
まだまだ、私たちにできることがあります。

NPO法人「JHP・学校をつくる会」
JHPは、JAPAN TEAM OF YOUNG HUMAN POWERの略。カンボジアを主な対象国とし、「学校」や「教育」をテーマに、人道的な支援を志す若い人々が集まり、1993年から活動しています。2000年に認証を受け、認定NPO法人に。代表は脚本家の小山内美江子さん。

JHP・学校をつくる会

「淑徳与野なでしこスクール」が完成してから13年が経ちましたが、文化祭の収益や募金活動でお預かりしたお金で用意した文具や備品類をお土産に、生徒代表が隔年で学校を訪問するなど、今も生徒たちの交流が続いています。現地を訪れた生徒たちは「私たちが学ぶこともたくさんある。一方的ではなく、お互いを尊重する支援を続けていきたい」と語っています。

活動内容

2018年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHPに寄付
9月 アメリカ修学旅行
6月 第70回淑煌祭
3月 生徒代表がなでしこスクール訪問(第6回)
2017年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHPに寄付
9月 アメリカ修学旅行
6月 第69回淑煌祭
2016年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHPに寄付
9月 アメリカ修学旅行
6月 第68回淑煌祭
3月
生徒代表がなでしこスクール訪問(第5回)
2015年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHPに寄付
9月 アメリカ修学旅行
6月 第67回淑煌祭
2014年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHPに寄付
9月 アメリカ修学旅行
6月 第66回淑高祭
3月
生徒代表がなでしこスクール訪問
2013年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHP に寄付
9月 第65回淑高祭、アメリカ修学旅行
2012年
10月 文化祭の収益とマイレージをJHPに寄付
9月 第64回淑高祭、アメリカ修学旅行
3月 生徒会と文化祭実行委員会の代表4名が「淑徳与野なでしこスクール」を訪問
2011年
10月 文化祭の利益をJHPに寄付
9月 第63回淑高祭、アメリカ修学旅行
2010年
10月 文化祭の利益とマイレージをJHPに寄付
9月 第62回淑高祭、アメリカ修学旅行
3月23日
「淑徳与野なでしこスクール」贈呈式
「淑徳与野なでしこスクール」贈呈式
「淑徳与野なでしこスクール」贈呈式に生徒代表6名(文化祭実行委員4名と生徒会総務2名)が出席(於 カンボジア スヴァイリエン県 チッダイ中)
2009年
11月4日 成道会において小山内代表(JHP学校をつくる会代表)が講演(於 本校体育館)
10月14日 文化祭利益と2学年修学旅行マイレージをJHPへ寄付(於 JHP事務所)
9月
5日・6日
第61回淑高祭
(カンボジアについて展示)
5月11日 JHP事務局中込祥高氏、大平初美氏の講演 (於 本校内)
1月15日 成道会においてJHPに参加している卒業生によるボランティア体験報告(於 本校体育館)
2008年
12月12日 2年生修学旅行のマイレージ寄付について、JHPとノースウェスト航空から感謝状をいただく(於 本校体育館)
11月11日 カンボジア視察の報告(於 本校体育館)
10月26日
~31日
カンボジア現地視察
カンボジア現地視察
代表生徒6名(文実4名と生徒会総務2名)がカンボジア視察
地域や年齢の枠を超えて汗を流すことでカンボジアの手助けになるだけでなく私たち自身を成長させてくれるはず。2008年10月に実施された現地視察の記録です。
10月7日 文化祭利益と2学年修学旅行マイレージをJHPへ寄付(於 JHP事務所)
9月
6日・7日
第60回 淑高祭
7月19日 2学年保護者会におけるJHP小山内美江子代表の講演。
講演後、小山内代表と文化祭実行委員の対談(於 さいたま市民会館)
6月28日 JHPの活動に参加している卒業生との対談

活動に関わって

現地を訪問
隔年で現地を訪問

コロナ禍でも、支援の継続を。全校生徒に呼びかけしています

本校では、「淑徳与野なでしこスクール」を2年に1度訪問し、現地の生徒と交流を重ねてきました。現在は新型コロナウィルスの影響により、直接カンボジアを訪れることはできていませんが、文化祭チャリティーグッズ販売の収益での支援を継続して行っています。カンボジアやなでしこスクールの現状を知ってもらえるよう、今後も全校生徒への呼びかけを精力的に行っていきたいと考えています。
── 2022年度生徒会長 S.N.さん

現地を訪問
隔年で現地を訪問

隔年で現地を訪問。報告会を開いて全校生徒で体験を共有しています

本校では、2年に1度「淑徳与野なでしこスクール」を訪問し、日本文化を紹介しながら現地生徒と交流したり、文化祭での収益などを活かした学校への備品寄贈などを行っています。また、本校生徒一人ひとりの活動が、カンボジアやなでしこスクールの子供たちにどのように関わっているかを知ってもらうために、現地での経験や現状をスライドショーにまとめ、全校生徒に報告しています。
── 2020年度生徒会長 M.H.さん

文化祭での活動
文化祭で広報活動や募金活動を行いました

学校代表が、なでしこスクールを訪問しました

本校では、生徒代表が2年に1度「淑徳与野なでしこスクール」を訪問し、学校運営に役立つ備品等の寄贈や現地生徒との交流を行っています。昨年の交流会では一緒に折り紙を折ったり、日本の童謡を歌ったりしました。帰国後は在校生になでしこスクールやカンボジアの現状についてスライドショー等を用いて報告します。
── 2018年度生徒会長 M.S.さん

文化祭で広報活動や募金活動を行いました

生徒代表として、なでしこスクールを訪問しました

本校では、生徒代表が2年に1度「淑徳与野なでしこスクール」を訪問し、学校運営に役立つ備品等の寄贈や現地生徒との交流を行っています。今年の交流会では一緒に折り紙で遊んだり、日本の歌を歌ったりしました。
帰国後は在校生になでしこスクールやカンボジアの現状についての報告をします。
── 2017年度生徒会長 Y.H.さん

生徒会の代表が定期的に現地を訪問しています

2010年にカンボジアに校舎を建設してから今まで、学校運営に役立つ支援や、現地の生徒との交流を続けています。交流は2年ごとに行われ、生徒の代表が「淑徳与野なでしこスクール」に訪問します。また、その交流の様子を生徒に報告する会を開き、このプロジェクトについて知ってもらうための取り組みも行っています。
── 2016年度生徒会長 K.Y.さん

生徒の代表が定期的に現地を訪問して交流を続けています

このプロジェクトは校舎を建てただけで終わるのではなく、学校運営に役立つような支援を続けると同時に、生徒会、文化祭実行委員会など生徒の代表が定期的に現地を訪問して交流を続け、その様子を全校生徒に報告する会も開いています。卒業後、JHPで活躍する卒業生もいます。
── 2015年度生徒会長 Y.S.さん

なでしこスクールは村の“宝物”だった

私たち生徒会の代表は3月に視察に行ってきました。
現地についてまず驚いたのは、生徒や先生はもちろん、その保護者の方たち、小さい子供たち、村の長老のような人たちまで、村中の人が集まって出迎えてくれたこと。私たちを歓迎してくれていることをうれしく思うと同時に、それほどこの中学校を大切に思ってくれているんだな、と感激しました。カンボジアは不幸な歴史から立ち上がり、今復興に向かって国中が活気にあふれています。生徒たちもそれぞれに夢を持って元気に勉強していました。その笑顔に、たくさんの勇気をもらって感じたのは「これからは一方的な“支援”ではなく、お互いの良いところを学びあう“交流”を続けて行きたい」ということです。
── 2014年度生徒会長 N.S.さん

私たちに『できること』を続けていきたい

『なでしこスクール』には、現在、約300人の生徒がいて、とても仲良く学んでいました。現地では交流会を行い、お互いに言葉が通じない中、みんなで折り紙を折りました。複雑な折り方も、真剣な表情で理解しようとしてくれました。この時、お互いの距離も縮まったような気がしました。将来の夢についても話し合いました。“夢のために毎日勉強を頑張っている”...そうわかった時、私たちの活動がとても力になっていると感じ、うれしく思いました。同時にこの活動に誇りを持ちました。これからも、私たちに『できること』を続けていきたいと思います。
── 2011年度文化祭実行委員会 R.K.さん

これからも継続して支援してゆきたい

私たちはこれからも、文化祭の利益や修学旅行マイレージのJHPへの寄付を続け、ピアニカなどの備品もチッダ中学校へ寄付しようと考えています。JHPのみなさんがおっしゃる通り、校舎が完成したら終わり、というわけではなく、私たちに「できること」を継続して支援してゆきたいと思います。
── 2009年度生徒会長 T.A.さん

「私にもできることはないだろうか」とあらためて考えさせられた

私は、カンボジアへ視察に行く前に、「カンボジアの人たちは貧しい国で育ってかわいそうだな」と思っていました。しかし、実際にカンボジアに行ってみると、そんなことはまったくありませんでした。現地の人たちの笑顔は、不幸とは程遠く、幸せに満ちたものでした。確かに、現地の人たちは貧しい生活を送っていました。しかし、それは「不幸」なのではなく、少し「不便」な生活を送っているに過ぎないのです。私はこの経験を通して、「私にもできることはないだろうか」とあらためて考えさせられました。
── 2008年度生徒会長 A.H.さん