卒業生Voice

My Future is Now 未来に向かって動き出した卒業生R.K.さん

生命の神秘を
多面的に研究し、
社会に役立てたい

中学校の生物の授業で学んだことがきっかけで、生き物の「発生」の原理に秘められた生命の神秘に関心を持つようになりました。私が特に面白いなって感じているのが「発生学」という分野です。たとえば、人間が受精卵から胎児になっておなかの中で成長し、子供として誕生するまでの成長の過程と、魚類が受精卵から魚の形になっていく過程は、ほとんど同じ。これだけ違う生き物なのに同じシステムで成長して出てくるというところが神秘で、もっと詳しく研究したいと思うようになったのです。

ものごとを深く追究することの楽しさは、高2の研究小論文でも感じました。生徒一人ひとりが自分の好きなテーマで論文を書き上げるのですが、その過程を、論文のテーマに詳しい先生が担当して個別指導してくれます。私は、画家のサルバドール・ダリについて書きました。シュールレアリズムという一見「変な絵」を描く画家です。ダリ本人もおかしなひげを生やした変わった人物らしく、なぜ、そんな絵を描くのか、奇抜な行動をするのかを知りたくて、論文のテーマにしました。

Wikipediaのように、わかったことを次々と並べていくだけであれば、いくらでも文章は書けるのですが、説得力のある論文にはなりません。下書きを指導担当の先生に提出すると、付箋だらけの真っ赤な原稿が返ってきまて、書き直して提出、そしてまた書き直し・・・ということの繰り替えしでしたが、そのことで、一つのテーマについて極めることの楽しさを知っただけでなく、主題の絞り方、論理的な文章構成、具体例の入れ方、言葉遣いなど、将来も役立つ論文執筆のスキルを身につけることができました。

大学では生物学だけでなく、物理学、化学など科学全般を広く学び、大学院に進んで研究者になりたいと思っています。その研究活動を、どのように社会の役に立てられるかをこれから考えていきたいと思っています。

R.K.さん

Profile

R.K.さん
早稲田大学 教育学部 理学科 1年

2019年3月卒。中学では美術部部長、高校では風紀委員会委員長を務める。

なぜ淑与野へ?

2歳上の姉が淑徳与野に中学校から通っていて、いろいろな話を聞いていました。クラスメイトとの仲も良さそうだし、先生たちもいい人が多そうな感じがしたので、深く考えがあったわけではないのですが、ここがいいかなと思って受験しました。

後輩にメッセージを

淑徳与野の、本当にいちばんのおすすめポイントは、仏教主義の教育を行っていることだと思います。思春期という精神的に成長していく段階で、生きること、死ぬことなど、人間の根源的な問題についていろいろなお話が聞けたことは、私のこころの成長につながったと思っているからです。特に印象に残っているのは「物事の本質を見る」というお話。新聞やテレビやインターネットに流れてくるのは、見る人の関心を引くような表面的な出来事ばかり。たとえば「テロで何人死んだ」というニュースを何度見ても、問題の本質がわかるわけではありません。なぜその犯人はそういう行動をとるのか、なぜそう考える人がいるのか、と原因や理由を考えることの方が大切なはずです。それは勉強でも同じこと。表面的なことに惑わされず、本当の問題点は何かと考えることが大切だと考えるようになりました。

※このページの情報は、本校を卒業した時点のものです。