SYJ_GB_2023
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けが 「いただきます」。食事のときに使うこの言葉は、食べ物となった米や魚や野菜に対して、その「命をありがたくいただきます」という意味の感謝の言葉です。私たちは、一人で生きているのではなく、両親や友だち、先生などたくさんの人々に支えられながら生きています。それと同時に、小さな虫も、道端の草花も、私たちが生きていくうえで欠かせない存在。すべてのものに感謝しながら、共に生きていこうというのが、仏教の教えです。 淑徳与野中学・高等学校は仏教主義による女子教育の学校です。仏教主義による教育とは、難しい教義を教わることではなく、私たちが生かされている世界のことを思い、気遣い、感謝する心を学ぶ「心の教育」のことです。心を磨いていくことで、生徒たちの高い品性を養っていきます。「ありがとう」と感謝をされる仕事につきたい!優しい人=誰にでも譲れる人になりたい!患者さんに寄り添うことのできる医師になりたい!困っている人の役に立つ仕事がしたい!女子教育情操教育校 訓清 純礼 節敬 虔女子教育・情操教育沿 革M.O.さん 中学3年S.O.さん 中学1年高校校舎7階にある礼拝堂(利行堂)。仏教行事や「淑徳の時間」で利用します。4教育方針1892年 9月 1946年 4月 1947年 3月 1948年 3月 1949年 11月 1966年 3月 1978年 3月 1985年 3月 1996年 2005年 4月 2012年 2015年 4月 淑徳与野の入学式や卒業式では、たくさんの生徒が裏方として働いています。私は放送委員としてその仕事に携わり、一生懸命やって成功したときの誇らしさや感謝されたときの嬉しさを知りました。そんな気持ちを味わえる仕事につきたいです。「誰にでも譲れる人になる」というのが、私の好きな人の言葉です。最初にこの言葉を見たとき、ハッとしました。何でも欲しがるのではなく、相手に譲れる人がいるから世界が成り立っているんだと気付きました。私もそういう人になりたいです。医学部を目指しており、中2の職場体験では医療に携わる方々のお話を聞きました。印象に残っているのは、患者さんの話を聞くことの大切さ。相手の気持ちをしっかりと理解することで、その人に最適な治療ができる医師を目指します。世界に困っている人がたくさんいるということは、社会の授業でも学びますし、毎日の新聞やニュースでも報じられています。どんな活動が必要で、自分に何ができるのかは、まだわかりませんが、その時のためにしっかりと勉強したいと思います。 1892年(明治25年)、輪島聞声先生が「女性の『淑徳(よい徳を身につけること)』を養成したい」と、小石川伝通院境内に開いた淑徳女学校は、その後大きく発展を遂げ、幼稚園から大学までを擁する総合学園になりました。1946年、淑徳女学校の第8代校長でもあった長谷川良信先生が、埼玉県与野町に開校したのが淑徳与野中学・高等学校の前身です。「淑徳女学校」創設以来130年に及ぶ歴史に支えられた「淑徳」は、これからもさらなる発展に向けて前進していきます。常に身を清らかにし、汚れがなく、純粋な心をもつ女性であってください。誰に対しても節度をわきまえ、礼儀を尽くすことのできる女性であってください。生きとし生けるすべてのものを敬い、謙虚な心を持った女性であってください。リーダーシップを育てる生徒会活動、女性らしい身だしなみを習慣づける制服、女性としての教養を涵養する「土曜講座」、将来のキャリアを考える「進路ガイダンス」など、女子校ならではの教育を実践しています。「合掌」して挨拶をする習慣を励行し、日常生活の中で礼節を身につけていきます。また、仏教行事や「淑徳の時間」で、仏教の教え、人としてどう生きるべきかを学び、共生の心を身につけます。輪島聞声先生が、東京小石川表町の伝通院境内に淑徳女学校を開設淑徳女学校第8代校長・長谷川良信先生が、埼玉県北足立郡与野町に淑徳高等女学校与野分校を併設淑徳高等女学校与野分校が淑徳与野高等女学校として正式に認可される学制改革に伴い、淑徳与野高等学校(普通課程)として認可される浄土宗教育資団による経営であった淑徳関係諸校は、大乗学園と合流。学校法人大乗淑徳学園による経営となる普通科、商業科、保育科の3科を併設した総合高校となる商業科廃止保育科廃止淑徳与野高等学校創立50周年淑徳与野中学校開校「淑徳」創立120周年淑徳与野高等学校と共通キャンパスとなる高い品性を養う 心の教育

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