SYJ_GB_2023
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高い品性を養う心の教育 「ありがとう」。ふだん、何気なく使っているお礼の言葉は、もともと「有難し」という仏教の言葉からきています。「有る」ことが「難しい」ーー、つまり「めったにないほど貴重なこと」という意味だったのです。ほかにも、「そのケーキおいしい?」「ビミョー」なんていう使い方をされてしまう「微妙」という言葉も、本来は、人間の知識では知ることのできない不思議さを表す仏教用語だそうです。 このように、仏教は私たちの生活の中に深く溶け込んでいます。欧米の考え方を理解するのにキリスト教の理解が欠かせないのと同じように、仏教を学ぶということは、私たち日本人の生き方や考え方を学ぶことなのです。S.I.さん中学2年 淑徳与野では心の教育の観点から、文化祭での収益や、修学旅 淑徳与野では心の教育の観点から、文化祭での収益や、修学旅行の際に発生する航空会社のマイレージをNGOなどの団体に寄行の際に発生する航空会社のマイレージをNGOなどの団体に寄付する活動を行ってきました。2008年度からは、「JHP・学校付する活動を行ってきました。2008年度からは、「JHP・学校をつくる会」の活動に協力して、カンボジアに学校を建設する事をつくる会」の活動に協力して、カンボジアに学校を建設する事業に取り組み、2010年3月、カンボジアのスヴァイリエン県業に取り組み、2010年3月、カンボジアのスヴァイリエン県にあるチッダイ中学校に「淑徳与野なでしこスクール」と名づけたにあるチッダイ中学校に「淑徳与野なでしこスクール」と名づけた校舎が完成しました。完成後も、隔年で生徒代表が現地を訪れ、校舎が完成しました。完成後も、隔年で生徒代表が現地を訪れ、支援を続けると同時に、現地の生徒たちとの交流を深めています。支援を続けると同時に、現地の生徒たちとの交流を深めています。▼ 心を磨く授業・行事があります生徒会の代表が定期的に現地を訪問していますJHP・学校をつくる会5アンコールワットプノンペン淑徳与野なでしこスクールVoiceVoiceたくさんのご縁に感謝して毎日を楽しく過ごしたい 入学から一年がたち、いろいろな場面で仏教の考え方に触れる中で、「自分のまわりの人や物に対して感謝する気持ちを持つこと」を意識するようになりました。今、こうして楽しく淑徳与野に通えるのも、塾の先生方、応援してくれた両親、入学後にお世話になっている淑徳与野の先生方、友だちなど、たくさんの人のおかげです。このご縁に感謝する気持ちを忘れないで毎日を過ごしたいと思います。淑徳の時間週に1度の授業、「淑徳の時間」では、人としてどう生きるべきか、社会とどうかかわっていくべきかなど、これからの進路選択に役立つ「心の教育」を行っています。仏教行事年間を通して、「花まつり(お釈迦様の誕生日)」「み魂まつり(お盆)」「成道会(お釈迦様が悟りを開かれた日)」「ねはん会(お釈迦様の入滅された日)」の4つの仏教行事が行われます。 このプロジェクトは校舎を建てただけで終わるのではなく、学校運営に役立つような支援を続けると同時に、生徒会、文化祭実行委員会など生徒の代表が定期的に現地を訪問して交流を続け、その様子を全校生徒に報告する会も開いています。卒業後、JHPで活躍する卒業生もいます。▲折り紙や手遊びを教えてチッダイ中学校の生徒と交流。JHPは、 JAPAN TEAM OF YOUNG HUMAN POWERの略。カンボジアを主な対象国とし、「学校」や「教育」をテーマに、人道的な支援を志す若い人々が集まり、1993年から活動しています(2000年、NPO法人として認証)。代表は脚本家の小山内美江子さん。▼ 現地訪問した生徒たちは、帰国後、報告会を開き、カンボジアの様子を全校生徒に伝えます。高校2年のアメリカ修学旅行のマイレージや文化祭での収益を寄付して建設した、カンボジアの「淑徳与野なでしこスクール」日本人と仏教主義国際協力「ありがとう」も「ビミョー」も仏教の言葉だって、知ってた?カンボジアに建てた「淑徳与野なでしこスクール」

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