卒業生Voice

My Future is Now 未来に向かって動き出した卒業生K.M.さん

日本の“魅力”を
伝えられる
教師になりたい!

K.M.さん

私の夢は国語の教師になることです。中学、高校と、素晴らしい国語の先生に出会えて、日本語や日本文学に魅力を感じるようになったからです。

中学のときの先生は、勉強の中身だけではなく、いろいろな悩みの相談にも乗っていただきました。先生というのは、友だちとも家族とも違う距離感で、客観的な立場で話してくださいます。その先生のおかげで本当に「救われた」と思うことがあり、それが、「生徒たちの成長に寄り添える教師になりたい」、と思うきっかけでした。

高校の国語では、文学の魅力をさまざまな形で教えていただきました。たとえば、高校2年次には文学作品(夏目漱石の「こころ」)の文庫本を一冊購入して行う授業があります。小説の中に何気なく登場する人や物、音、色などの表現が、何かを暗喩していたり、あるでき事の伏線になっていたりと、文学作品の面白さ、楽しみ方を実感しました。

先生が小説の一節を音読し、その情景を絵に描くという授業もありました。「小説の一場面を絵に描いてみる」というのは初めての体験でしたのでとても新鮮でした。試験問題に出てくる「この文章は何を表しているか?」というような設問よりも、より深く作者の心情を読み解くことにつながり、自分なりの理解ができたように思います。早稲田大学の推薦型選抜では4000字の志望理由書を書かなければいけないのですが、私は、この高校の「こころ」の授業を通じて感じた日本文学の魅力について書きました。

近年、社会のグローバル化が謳われ、英語を重視しする傾向がありますが、私は、子どもたちに、もう一度日本語の重要さと美しさを知って欲しいと思いますし、それを伝えていけるような国語の教師になりたいと考えています。

K.M.さん

Profile

K.M.さん
早稲田大学文学部へ進学

2022年3月MSコース卒。卓球部に所属し、県大会にも出場。国際交流プログラムでタイの姉妹校を訪問したことがいちばんの思い出。「お互いが不慣れな英語での会話で、単語の正確さや文法の正しさよりも『言いたいことを伝えるためのコミュニケ-ション』を体験できました」

なぜ淑与野へ?

単願。中学時代に文化祭に参加し、雰囲気の良さと校舎の綺麗さに惹かれました。入学前は、「MSコース」は運動部推薦のようなクラスなのかな、と思っていたのですが、そうではなく、タブレットなどを使って「一歩進んだ授業をする」と聞き、おもしろそうだと思ってこのコースを選びました。

後輩にメッセージを

受験に向かう時期はたくさん辛いことがありますが、辛いときは人に話したり、上手に発散する方法を見つけたりして乗り越えてください。自分を分析して、自分に合った方法で時間を効率的に使えるようにするといいと思います。頑張ってください。

※このページの情報は、本校を卒業した時点のものです。